2016年もとうとう最後の展示のお知らせです。
毎回仁城さんのDMには食べ物を入れるようにしています。
ちょっと緊張感をゆるめたいというか、漆だから、みたいにあまり気負って欲しくないからです。
仁城さんは木地師。木を削って器をつくり、漆は補強のために3回重ねます。つくりはいたってシンプル、ゆえに使いよい。
ハレとケ、でいうと、ケの器なのです。
ハレの日の食卓にももちろん登場しますけれど、ね。
さて今年はなににしようかなー。
寒い季節のあたたかいみそ汁。
秋の新米。栗ごはん。
焼きたての卵焼き。
自家製ぬか漬け。
やっぱりおにぎり。
バターがとけはじめたトースト。
キャロットケーキ。
大福。
いろいろ考えたけど今年のべストは上用饅頭。
仁城義勝 逸景 木の器展
2016.12.10(土)〜12.20(火)
心に残っている仁城さんのことば。
道々の落ち葉のように、器も暮らしの中で当たり前のようにそこにあって欲しい。
ひとつでも、たくさんでも、うるさくないものをつくりたい。
寒い朝のあたたかいみそ汁にはじまり、仁城さんの器は日々の食卓に欠かせない。
家族の食卓、ひとりの食卓、大勢で囲む食卓。
そこに当たり前のように並ぶ木の器。